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犬の保護活動に参加することで見えること

みなさんは何らかの事情で施設や愛護団体に保護された犬にどんなイメージを持っているでしょうか?飼い主に虐待されて心を閉ざした犬、捨てられた犬、凶暴な犬・・・・・・マイナスイメージを持っている人も少なくないでしょう。筆者も最初はそうでした。しかし、実際に保護活動に関わってみると普通の家庭犬と何ら変わりはないのです。今回は保護活動を通じて見えたことをシェアしたいと思います。

保護されている環境

photo by Peanut (41/365) | Flickr - Photo Sharing!

実は筆者がペット業界に入ったきっかけは、昔、深夜の報道番組で、保護施設での劣悪な環境での飼い殺しと虐待という衝撃的な映像を観たからなんです。
今思い出しても恐ろしく、同時に許せないものでした。そういった先入観にくわえ、「保護施設」は薄暗く、汚く、狭いといった情報が入ってくることが多く、あまり良い印象をもっていなかったというのが現状です。
しかし、実際に数箇所の現場に行ってみた印象として、清掃にはより一層気を使っているケースがほとんどでした。「犬が少しでも明るい気持ちになるように」と語っていた人もいました。やはり不衛生な環境により、感染症などの病気にかかるリスクもあり、そうなると新しい引き取り手も二の足を踏んでしまいます。これまでのイメージを払拭すべくこの点は特に力を入れている印象を受けました。

トレーニングの難しさ

保護施設にいる犬たちは何かしらの事情を抱えています。(元々は人間の責任ですが)問題行動が原因で飼い主が飼育を放棄したケースも多くあります。そのため、吠えや咬みつきなどの問題行動、人間への不信感などが強く、それを治していくのはなかなか大変です。事実、保護されている犬をドッグトレーナーがトレーニングし、新しい飼い主に譲渡するというプロジェクトに参加し、トレーニングの手伝いも行いましたが、パピーと比べれば当然、成犬の問題行動がある犬よりもさらに難しいトレーニングでした。というのも、まずは人間に慣れることから始めなければなりませんでした。時間がかかるのは覚悟していたものの、ここまで大変だとは……という感想です。
しかし、徐々にコミュニケーションが取れるようになっていきました。どうやら、人間の手が怖いということが分かった犬には、極力多くの人におやつを手から渡すという練習をして人間の手に慣れることもしました。担当したドッグトレーナーいわく、通常のトレーニングの2倍以上の時間がかかったそうです。

身近なことになる

一度、保護活動したこで、これまでにあまり強く意識していなかったこの問題が一気に身近になりました。ペット業界に身を置く者として、避けては通れないものだと分かりながら、なかなかその場に行き、この目で確かめないと意識は変わらないと強く感じました。その後は、動物愛護や自治体ごとの殺処分方法や数、世界の取り組みなど、自ら情報を集めるようになりました。活動に関わらなかったら、まさに今回このように記事を書くことも無かったかもしれません。

チャンスを待つのではなく、自ら参加を

photo by sfspca-adopt-0-3 | Flickr - Photo Sharing!

もともとは家庭犬であったことが多い、保護された犬たち。しかし、私たち人間の手によって、私たちの都合で飼育を放棄されてしまうケースが大半です。
愛してくれる家庭が見つかれば、犬たちもまた無償の愛を私たちに与えてくれます。動物保護の現場は慢性的に人が足りていません。人手が必要でも十分に募集する余裕がない施設もあります。こちらから情報を集めて、自ら参加してみてください。小さなことでも、一人一人が動物の「保護活動」に関わることで、犬を取り巻く環境も欧米のペット先進国のように良い方向に変わることを願っています。